いま住んでいる区では、中学校を自由に選択できる「学校選択希望制」が実施されています。
住まいの住所地の通学区域の学校に就学することを原則としているため、学区内の生徒は必ず入学できます。もし学区外の中学校を選択し空きがあった場合のみ、その学校へ入学できます。
学区外からの希望者が多いため、毎年抽選となる学校も多いです。
徒歩15分の場所に学区内の中学校があります。また、徒歩20分・30分の場所にも学区外の中学校があります。
そんな息子は、50分(徒歩でもバスでも同じ)の場所にある中学校を選びました。
今はほぼ症状もなく、薬も飲まずに生活できるようになりましたが、小学5年生の時に【起立性調節障害】を発症しました。
とつぜん、風邪の症状もないのに微熱が一週間ほど続き、朝真っ青な顔をして起き上がることが出来なくなりました。夕方には元気になるため「明日は学校に行ける!」と言っていました。
しかし、翌日は起き上がることが出来ない。そんな日々でした。そして2件目の病院で【起立性調節障害】と診断されました。
真面目で手を抜かず、一生懸命な性格で、友達からも先生からも優等生と慕われていました。穏やかで優しい性格のため、友達から嫌われたりすることもなく毎日楽しそうに通っていましたが、学校へ行くとしっかりしないといけない。頑張らないといけない。そんな真面目な性格が、完璧な自分を作ってしまい頑張りすぎてしまったのかなと思いました。
それから学校へ行っても貧血になることも多く、保健室へ行ったり学校を休むことも多くなりました。朝礼や、長時間立っていることが難しく。何より、自分の意思とは関係なく体調が悪くなるためとても辛そうでした。6年生の最後の最後まで。卒業式の日は、貧血で途中倒れないか・・・それが一番心配でした。
中学校は、とにかく元気に毎日楽しく学校へ行けるように。頑張らなくていいんだよ。そんな思いがあり、遠い学区外の中学校を選びました。また、その中学校は場所柄多国籍の子どもたちが多いと聞き、性別や国籍関係なく様々な価値観をもってほしいと思い息子に勧めてみました。ただ、知り合いは一人も居ないという事だけが心配でした。
心配をよそに息子は、「友達一人も居なくて大丈夫だよ?楽しそう!」と、二つ返事で承諾してくれました。
そんなこんなで入学し、入学時点ですでにほぼグループが出来ているというかなりアウェイな中学校生活のスタートでしたが、友達や先生方に恵まれ毎日楽しく中学校生活を送っています。